愉気(ゆき)



 野口整体にて、相手の身体に触れる徒手法のことを指す。

 気が感応し、循環するイメージを持つ。当初気を輸る(おくる)意味で輸気と称したが、

 ゆんわり、ぽか〜とした温かなイメージ、柔らかい日差しの中の陽だまりを感じさせる

 愉気と云う文字を用いるようになる。

 字のごとく愉気の基本は、暖かく包むと云う感覚であり、自分のエネルギーを相手の身体に
 
 注入すると云う感覚とは異なる。

 相手の身体とこちらの身体の気が交流し合って、気の密度が亢まるのであるが、

 気のやり取りをするというよりは、相手と自分の身体の境が取り払われて、ひとつの大きな

 気の『場』が出来上がり、その中で、密度の亢まり、集注、発散と云う自在な気の動きが

 起こっている感じに近い。

 掌、指先等を用いるが強く圧迫したり突き入れたりはせず、その押圧は広く柔らかな面で、

 かつ、気の圧力で押さえる感じといえる。

 触れていると相手の身体の中の気の動きが起こって、『処』と呼ぶ焦点(スポット)が緩み、

 ふううとくぼみ穴をあけ始める。処の愉気はあけてゆく穴に沿って押圧することで、

 その底にある『硬結』と呼ぶ鈍りの身体にストックされている塊を解結することを目的とし、

 大きな身体の変化を誘導する。




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