片山 洋二郎(身がまま整体、気響会主催)

 著書に
 
☆最新刊 片山整体の真髄の傑作!
 「整体かれんだー」  日本エディタースクール
 
既刊
 「身体にきく」        文藝春秋
 「整体。共鳴から始まる」 ちくま文庫
 「整体から見る気と身体」 ちくま文庫
 「骨盤にきく」        文藝春秋
 「整体 楽になる技術」  ちくま新書
  他、多数



 野口整体を原理的に取り入れ、独自の整体法を確立されている片山 洋次郎氏は、

 身体共鳴と称して、
この感応現象を積極的に操法として技化しており、

 モニター法』と云う方法を用いています。

 相手の反応状況が、操者である自分の身体で同じように感覚できると云う方法です。

 モニター法のきっかけは、片山さんの子供が高熱を出して、なかなか下がらない状態が

 続いた時に、
ふと思いついて「だっこ」をしているうち、自分の体温も上がってきたように

 感じ、体温を測ってみたそうです。

 すると、まったく平常の自分の体温が上がっている。

 そのうち、子供の体温が下がってきて、落ち着いてきたというのです。

 (高位と低位の位相が、それぞれ互いにすることで平均化されたと云うことです)

 この経験から、身体の共鳴現象を研鑽して、片山さんは、相手の気の反応がまったく

 同じように
自分の身体にも起こり、感じられることを技化してゆきました。

 ある部分を押圧(あるいは、触れる)して、連動して起こった気的反応がお互いに

 感じられる、判ると云うものなのですが、
喩えば、腰椎上部(1番)のあたり、

 ―肋骨下部のラインを結んだ背骨の辺り

 脊椎から指2〜3本分外側に親指を当て、残る四本をわき腹辺りに当ててしばらくいると、

 頭部の上部からもくもくと
湯気のような気が上がってくることが、受け手も操者も

 同じように感じられます。

 身体と云うものは、ある刺激に対して、抵抗と受容を繰り返し、自分なりの適応法と

 云うものを見つけ出して
変化してゆくものです。

 そのため、感応を伴わない手や器具による刺激は一時、快感中枢を経巡っても、

 しばらくして元に戻ってしまいます。

 身体による反動ですが、感応による受容された刺激のみが身体の裡なる要求を

 呼び起こし、変化を生み出すのです




 身体共鳴による整体法と云う独自の流儀を極められている片山さんの目指すものは

 やんわりとした身体間の関係です。踏み込まず、孤立化せず、と云うちょうど良い具合の

 距離感を保てる関係を互いに感じながら構築できることを目指しているようです。

 ほとんど無意識に、程よい立ち位置を取れると云うことですし、

 そのための智恵としての「体癖」と云うものを汎用化されています。

 この「程よい立ち位置」と云うものが言葉を生み出すのです。

 程よい心理状態が無駄な動きのない、相手との相互交通としての「言葉」を生み出し、

 掛け合いを始めるのです。

 身体の内側から考える、身体の内側から見出すと云うのはこのような「間合い」

 身体の内側から位置取ることで、本来の相互関係を改めて発見すると云うことを

 考えておられるのだと思います。





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