EMDR

 Eye Movement Desensitization and Reprocessing
 眼球運動による脱感作と再処理



 と云う訳が、日本EMDR学会での正式訳名であるようです。

 Desensitization の訳が非常に解りにくいと思いますが、

 “過敏な感度を減じる”と云うような感覚を示しているのだろうと

 思います。

 “眼球運動による”はこの“過敏な感度を減じる”に関わっていて、

 “再処理”の方は、同時に行なわれるカウンセリングによる

 “問いかけと受容”によって、得られる心的変化のことを指して

 いるようです。(タッピングも用います。TFT思考場療法などの

 最新心理セラピーも応用されているようです)
 

 邦訳版は
 「EMDR 眼球運動による脱感作と再処理法」二瓶社刊
                   フランシーヌ・シャピロ 著


 Francine Shapiroは眼球運動が、PTSD(心的外傷)を“ほぐして、

 心理的な硬張りを弛める”コトを発見して、このカウンセリングの

 方法を確立した臨床心理学者です。
 

この本は、彼の唯一のテキストである本なので、かなり専門的

です。


 何故、眼球の動きがPTSDに関与できるのか、ここでは

 眼球運動が脳の神経系統に及ぼす影響で、脳に貯蔵された

 心的衝撃がほぐれてくるのだと考えているようです。

 踏み込んで、REM 睡眠時の眼球運動と同じ働きをしていて、

 同じ脳神経系統の調整作用を促しているのではとも、考えられて

 います。


 REM 睡眠時いわゆる夢を見ている状態において、眼球が

 動くと云うことは、以前から知られたことですが、

 この眼球運動が心的疲労、ストレスや頭の中の狭隘物を

 さっぱり昇華する調整作用に不可欠な動きであると云うこと

 は多くの研究者が注目していることだろうと考えます。

 
 しかし、ここで眼球の通常の運動方向である左右、上下、

 回転運動ではなく、前後運動(顔面と後頭部の方向)の

 動きが起こっていて、この動きが極めて重要であることは

 知られていません。

 そういう意味では、EMDRの所作法は緩慢な刺激に留まる

 場合が多いのではと思えます。
 

 考え方と方法論の違いを感じるところです。


 野口整体では、この前後運動を誘導することが可能です。
 

 
 TFT思考場療法は、問いかけによって浮かび上がってきた

 ストレスや心理的外傷を、身体の経絡スポットの反応のある

 部位に集約することで、(軽く叩くことで不安や苛立ちが緩み、

 楽になる体の点です)

 タッピングと“受容”(そのまま認められると云う感覚を与えること)

 によって、心理的治療を施す方法です。

 ―思考場と云うのは、思考を身体の部位にスポットとする(場)

 ことを指しています。
 


 「TFT <思考場>療法入門」春秋社刊
              ロジャー・J・キャラハン 著



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